2018/08/30

日本語訳:Lord of Soulsのマラキャスむかしばなし

TES公式スピンオフ小説、Lord of Souls(AmazonKindle)からトリニマクがボエシアに食われるおとぎ話を王子が語るシーンです。

登場人物
・Attrebus→アトレバス:インペリアル22歳の帝国の王子様。緑眼金髪。
・Sul→スル:壮年ダンマー男性。短く刈り上げた黒髪。

2018/06/03

日本語訳:Lord of Soulsのクラヴィカス・ヴァイル登場シーン

TES公式スピンオフ小説、Lord of Souls(AmazonKindle引用:このへんから)でクラヴィカス・ヴァイルが出るところだけちょこっと

登場人物
・Attrebus→アトレバス:インペリアル22歳の帝国の王子様。緑眼金髪。
・Sul→スル:壮年ダンマー男性。短く刈り上げた黒髪。

2015/08/26

日本語訳:Chronicles of the Five Companions - Part2

ESOの書籍"Chronicles of the Five Companions"(UESPリンク)の日本語訳です。

日本語訳:Chronicles of the Five Companions - Part1

ESOの書籍"Chronicles of the Five Companions"(UESPリンク)の日本語訳です。

メインクエストの進行度合いに応じて停泊所(The Harborage)の片隅に追加されていく本です。
とてもネタバレなのでまだやってないところは読まないほうがいいよ。


2015/04/22

The Elder Scrolls OnlineでのM'aiq the Liarさん語録




ESOでのムアイクさん語録の日本語訳だよ。
UESPのまとめを参照している。注訳も訳している(※がついてるのは訳注)

  • ウッドエルフは木でできているのではない。シーエルフは水でできているのではない。ムアイクはハイエルフはどうなのかが気になる。
  • 「シルヴェナール」は人物であり、地名であり、概念でもある。ムアイクは不思議だ。どうして一つのものが三つになるのだろう?
  • ムアイクは、嘘をついている時以外は真実を話している。あんたにはいつでも真実を話しているよ。
  • ムアイクはどうして衛兵はキノコの上に立って見張りをしないのかと思う。塔よりも高いし、ずっと居心地が良さそうだ。
  • 宿屋の主人は掃除が終わるまで外で待つようにムアイクに言った。ほんの短い時間だったから、ムアイクは気にしなかった。
     MMORPGの定期メンテナンスは適切な運営に必須であるという話か。
  • ムアイクは「争いの兄弟」は火山かエルフかのどちらかだと学んだ。彼らの母親なら説明ができたのかもしれない。
    ※Brothers of Strifeは遺跡群の名前でもあり、チャイマーの英雄二人組の呼称でもある。
  • ムアイクは嵐の後に屋根の穴を塞ぐよりも、雨の中を旅するほうが好きだ。ムアイクは穴を繕うのが嫌いだ。
    ※ゲームの不具合(holes)とパッチによる修正(patching)のことか
  • ムアイクは多くのオークが一箇所に集まっているのを見たことがない。彼らの炉がある鍛冶場でさえそうだ。
  • ムアイクは蜘蛛とささやき声でいっぱいの洞窟があると聞いた。どちらかといえば蜘蛛の方がいい。
     Spindleclutchへの言及。
  • ムアイクは不思議だ。他の王様に仕える王様がいるだなんて。
     ダガーフォール・コヴナントの構造の話。三つの種族にはそれぞれの王が存在し、それらをエメリック王が率いる。
  • ウェイレストの地下トンネルは素晴らしい技術の結晶らしいが、ムアイクはそんなことどうでもいい。臭いがひどすぎる!
     Wayrest Sewersへの言及。
  • 蜘蛛の崇拝者たちは、似たような連中とどう違うのかムアイクには分からない。彼らにお似合いの制服が必要なのかもしれない。
     Fungal Grottoへの言及。
  • ムアイクは一度エルデンツリーに登ったことがある。そのとき内部には階段があるのを知ったのだ。爪が痛くなってきていたから、とてもよかった。
     猫が木に登る方法の例えと、エルデンツリーはてっぺんまで登れないくらい高いという話
  • ムアイクは考える。墓地に眠るミノタウロスの骸骨は半人なのか、半牛なのか?
  • ムアイクはかつてひとりぼっちで旅をしていたが、近頃は仲間と一緒なのにも慣れてきた。
     他のゲームではムアイクはマルチプレイヤーモードに対する不満を述べていたが、ESOはMMORPGなので認める姿勢を見せている。
  • ムアイクの父はクイアムといって、クイアム家の血筋を引いているそうだ。だがムアイクは信じていない。父は嘘つきで有名だったからだ。
     TESの前三作に登場したムアイクへの言及。スカイリムでは父親の話をしていた。クイアム(Qia'm)はムアイク(M'aiq)を逆から読んだもの。
  • ムアイクはかつて六人衆の一員だったが、抜けるように言われた。他の連中がムアイクのヒゲを羨ましがったからだ。
     ※"Five Companions"への言及。メインクエスト関連。500の同胞団(Five Hundred Companions)とは別。
  • ムアイクは政治についてあまり気にしない。実のところ、みんなが仲間だと考えているからだ。
     ESOにおける三つの同盟への言及。
  • 他人を悲しませるのを楽しむ連中もいる。そいつらを見るとムアイクはマッドクラブを思い出す…なんの取り柄もないひどい生き物だ。
     スカイリムでも話していたが、オブリビオンのNPCがマッドクラブの噂ばかりしているという話。
     また、マルチプレイヤー環境において他者を困らせたり嫌な思いをさせたりする一部のプレイヤーへの言及。
  • ムアイクは常に前に向かって旅をしている。だから方角をよくわかっているのだ。
     ESOにはミニマップがないことへの言及。
  • ムアイクは不思議に思う。冷たい岩の上なんかで暮らしたい人などいるのだろうか?快適な岩じゃいけないのか?
     エボンハート・パクトのブリークロック島(Bleakrock Isle)とかけている。
  • 「こっちに来るな!」とその幽霊が言ったので、ムアイクは近づかなかった。だけど何をしようとも、彼女はそう言い続けていた。
     Kenarthi's Roostでプレイヤーに呪いの本への警告をする幽霊の話。
  • ここいらのエルフは沢山の称号を持っている。どれもごてごてしている。ムアイクは飾らないのが好きだ。
     実績によって得られる称号への言及。
  • 商人たちはなぜカバンの大きさばかりを自慢して、どれだけ重たいものを運べるかを気にしないのだろう。ムアイクにはよく分からない。
     今作のインベントリはこれまでと違い重量や数は関係なく、アイテムの種類数によって制限されているという話
  • 時々、ムアイクの目の前で人が突然消える。透明化のポーションはそれほど安く買えるものなのか?
     ログアウトするとプレイヤーが消える現象への言及。
  • ムアイクは旅の途中、いろんな人と話す。しばらくすると、彼らは全く同じ話を繰り返す。奇妙なことだ。
     ゲーム内でボイス付きの会話は一定数しかないという話。
  • ムアイクはほとんどのワインが本当にいいものだとは思っていない。だから水を飲んでいる。
     錬金術に使うために水が汲めること、そして過去作には飲料としての水が登場してこなかったことを指している。
  • ムアイクはとある古参者が迷子の子猫について話すのを聞いた。探し続けるんだ、とムアイクは言った。ミッテンはきっとどこかで見つかるだろう。
     クローズドベータ期間で削除されたクエストの話。エボンハートにて、Teroni Serelnimが"Mittens Q. Deathclaw III"という迷子の子猫を探すように頼む。Mittensは町中の特定の場所のうち一箇所に現れるが、彼を怖がらせずに捕まえるのは至難の業だった。このクエストは数多くのプレイヤーをイライラさせた後に削除された。Mittensは現在もゲームに登場するが、彼の家の玄関先に留まっている。
  • ムアイクは商人に、品物をストームヘイブンに送り届けるよう依頼した。半分はストームホールドに届き、もう半分はヘイブンに届いた。馬鹿な商人だ。
     Stormhavenとかけている。
     ※Stormhaven=ハイロック Stormhold=ブラックマーシュ Haven=ヴァレンウッド の都市。
  • どうして大使館が必要なのだろう?どこへ行こうとも、誰しも皆が大使だ、とムアイクは思う。
     "The Honor of the Queen"というクエストへの言及。
  • ムアイクは海を泳いで渡ろうとしたが、引き返さざるを得なかった。スローターフィッシュだ。いつだってスローターフィッシュがいるんだ。
     スローターフィッシュが防壁として機能していることへの言及。
  • ムアイクはあるアルゴニアンに、水中で呼吸ができるのかと聞いた。彼女は、ムアイクに暗闇で物が見えるのかと聞いた。ムアイクはうまく答えられなかった。
     過去作でアルゴニアンやカジートが持っていた種族特性の話。
  • 若い頃は、ムアイクは冒険者養成校に通ってみたいと思っていた。だがタムリエルには学校よりも、地下墓地の方が沢山ある。
    ※Crypt of Heartsの話かも?というコメントをいただきました。冒険者養成学校的なのが変貌してしまったダンジョンだとか
  • 吸血鬼は家庭を持つのだろうか?どうやって?ひょっとするとムアイクは知らないほうがいいのかもしれない。
  • 魔女と魔女ハンターはよく口論になる。ムアイクは喧嘩するほど仲がいいんじゃないかと思う。
  • この場所はこんなに寒いのに、ムアイクはノルドがサンダルなんかを履いてるのを見かける。どうかしてる!
  • ムアイクはギルドに入りたいとは思わない。そして、ムアイクはほとんど一人ぼっちだ。うーん、これは考える必要があるな。
     他の人との関わりが欲しいプレイヤーはギルドに入ったらいいよ、というヒント
  • ムアイクは賞金のために戦ったりなどしない。気が弱いからだ。
     The RiftにあるBlessed Crucibleへの言及。
  • ムアイクは新しい場所に立ち入ると、しばしの間その場所について思い描き、瞑想する。
     ローディングスクリーンの話。
  • ムアイクは水がある場所ならどこででも釣りをする。そういう所は混雑していないからだ。

2014/11/24

Dark Ruinsの日本語訳

TESOの書籍"Dark Ruins"(UESPリンク)の日本語訳だよ。
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闇の遺跡
発狂せしキリロ 著

 人々は私の正気を疑い、狂人の烙印を押した。私はその称号を受け入れ、むしろ勲章として堂々と名乗るようになった。この名前こそが、自らが望んで幾度も深淵へと足を踏み入れたことを物語るのだ。世界へ叡智をもたらすため、狂気と混沌の遺跡へ勇敢に立ち向かう。これまで遭遇した脅威から守ってくださった三賢者のおかげで、私はこの知恵を世に広めるに足る明瞭な思考を保っているのだ!

 初めてデイドラの遺跡と遭遇したのは、私がほんの少年だった頃だ。それは古から続く、トリビュナルの守護者へと捧げる秘密の祠だった。群れからはぐれたクワマ・スクリブらを駆り集めている時のことだった。それらを追って人気のない峡谷へ辿り着くと、岩の割れ目から這い出ようとするはぐれスクリブの哀れな鳴き声を耳にした。狭い隙間を潜り抜けた先は広い岩の窪地へ続いていた。だが迷い込んだのは単なる洞窟などではなかった。そう、その場所は彫刻が施された石で埋め尽くされていて、私はたちまち驚きと深い恐怖に支配されてしまったのだ。組み上げられた石は蜘蛛の巣と蜘蛛を模した紋様で飾り立てられていた。そして空間の中央に位置している彫像が象っているのは、ヴィヴェクの守護者たる紡ぎ手、メファーラに他ならなかった。

 彫像の土台部に彫り込まれた言葉が、まるで焼き付いたように頭から離れない。「色情とは愛。嘘とは真実。死とは生。」私は恐怖と同時に興奮をも覚えた。狂気と智の路へと誘われるきっかけとなったのは、このような体験だった。それは言葉には言い表せないが、何かの終焉と同時に別の何かの始まりでもあった。

 私はスクリブたちを群れへと連れ戻し、家族が持つクワマの巣へと帰ってきた。そして荷をまとめ、母に別れを告げ、秘密の祠と未踏のデイドラ遺跡が待つ深淵の探求へと旅立ったのだ。

 打ち捨てられた祠の全てが地下に存在しているという訳ではない。開けた場所ではあるが、人里から遠く離れた所に隠れていたりもする。生い茂った草木や、折り重なった丘陵、岩がちの峡谷などに潜んでいるのだ。海底深くに位置する祠を訪れたことすらある。

 地底の洞窟や集合体に建てられた祠は、屋外にあるものよりも不気味でおぞましく感じられるものだ。だが単に、常闇とまるで押し潰すかのように迫る石壁がそう思わせているに過ぎない。古代の祠のいくつかは闇の中にひっそりと建っているが、巨大な地下洞の中心として機能している場合もあり、その多くは周到な罠か獰猛な怪物、あるいは両方によって守られている。

 十数箇所ものデイドラ遺跡を探訪してきたが、一般に思われているように、放棄され神殿として機能していないものは稀である。デイドラの大公を敬い、崇拝さえしている者が未だに存在していて、有り余るほどの新鮮な供物と生贄がその深淵に供えられているのを見出した。だが真なる秘密とは、私が現在の称号を得るに至った知識とは?それにはまず、あなた方に広い見識と強い意志を持つようにお願いしたい。今から明らかにするのは、到底信じがたい内容だからだ。就寝前の怪談として、炉端で語られる作り話のように聞こえるかもしれない。だが保証しておこう、これは虚構などではない。

 偶然か幸運か、私が最初に迷い込んだ紡ぎ手へ捧げる祠で見つけたものとは?両親が待つ家からデイドラの遺跡を巡る旅へと私を駆り立てたものとは?それは声だった。美しく、魅惑的な。私に聞いたこともないような秘密を囁きかけた。囁きは古びてひび割れた像が発していた。その声は洞窟の壁にこだました。声は頭の中で響き渡って、ますます大きく激しくなり私の思考と記憶をかき消した。声は私を恐れさせた。その囁き声が。だが声は私を興奮もさせ、もっと聞かなければという衝動が生まれた。しかし紡ぎ手は、私に為すべきことを終えたようだった。彼女は知識と闇の秘密を伝えて、そして静寂が戻った。その場は再び打ち捨てられ、荒れ果てた地に戻った。

 もっと聞きたかったら…もっともっと聞きたかったら…別の祠を探さなければ。そうして私が生涯を捧げるべき勤めが定まったのだ。他の秘密の場所、隠された遺跡を見つけ出さねばならなかった。他のデイドラの声も耳にしなければならなかった。彼らを崇拝するからではない。悪しき魔法の力に屈したからでもない。ただ、私は更に多くを知り、この世界と共有せねばと感じたのだ。それが義務だった!使命だった!だが言葉を書き記しても、声が囁いたことを伝えられないと知ったのだ。私の手では囁きを文字にしようもない。どれほど試みようが、拒まれるのだ!

 私は使命を果たせなかったようだ。私に伝えられることは、学ぶべき秘密がそこにはある、という事実のみだ。だが本当に学びたいと思ったのならば、あなた方自身の足で辿り着かねばならない。闇の遺跡を訪れ、囁きに耳を傾けるのだ。もしかすれば私よりも首尾よく事を運ぶことができ、囁きに正気を奪われることなく済むかもしれない。

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めも

The Three 三賢者
 →トリビュナル=ヴィヴェク、ソーサ・シル、アルマレクシア

kwama scribs クワマ・スクリブ
 →クワマはモロウウィンドに住む虫みたいなやつ。フォレージャー、スクリブ、ワーカー、ウォーリアーなどなどさまざまな形態をとり、それぞれ役割分担しクイーンを頂点とした蟻のようなコロニーを築いている。スクリブは幼生。
 →巣は"mine"と表現され、文字通りモロウウィンドにおける重要な資源である。現地のダンマーはクワマを飼い慣らしたり、巣に眠る卵を「採掘」する。幼生も食用とされるが、特に卵は栄養豊富。

"Lust is love. Lies are truth. Death is life."  「色情とは愛。嘘とは真実。死とは生。」
 →訳しきれないかっこよさ

2014/09/15

Sanctioned Murderの日本語訳

TESOの書籍"Sanctioned Murder"(UESPリンク)の日本語訳だよ。

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認可された殺人
ムジャーラ・ヴィリアン 著

引退したモラグ・トングの暗殺者による日記からの抜粋

 ムジャーラ・ヴィリアンの日記からの引用

 記憶している限り、私の生涯はたったひとつに捧げられてきた。他人の命を奪うことだ。無差別な殺人などではない。法に背いた者、モロウウィンドの大家に害なす者、神聖なるトリビュナルの教えを汚した者が標的だった。

 彼らの命は私に刈り取られるべきものだ。私への供物とも言えるだろう。彼らには死に値する理由があるからだ。そして、私は殺しに熟達していた。

 標的が私の接近に気づくのは稀である。犯した過ちを広く知られている者も居る。罪なき者の殺害、大家からの窃盗、他人の恋人と床を共にした、という場合すら含まれる。にも関わらず標的は潔白を主張するのだ。私が間違っていたのかもしれない。人違いであったのかもしれない。だが喉元に刃を突きつけると、驚くほど正直に自らの罪を洗いざらい告白してくれるのだ。

 彼らを一人ずつ殺していく。素早く喉を掻き切って。薄い肉を開き、細い静脈を綺麗に断ち切って。叫び声を上げようとするが、彼らに許されるのは肺を満たす真紅の血潮で溺れることだけだ。

 私は死に喜びを見出した。唯一無二の喜びで満たしてくれる。それが私の人生だ。それが私という存在だ。

 民は私を恐れ、愛する。私の兄弟姉妹と同様に。我々を押しやり、必要となれば抱擁する。

 時に英雄として讃えられる。あるいは殺人者として。権力者が闇の刃の餌食となれば、その命令を下した者が我々に従うのだ。

 だが、かつて失敗があった。手順に欠陥があったのだ。我々はあまりにも完璧に成長してしまった。正義の為に無垢なる血を流してしまったのだ。

 単純明快な契約においても、こうした結果に終わり得る。法は間違いを孕んでいるものだ。それが過ちを生む。契約は嘘をつかないが、常に正しいとは限らない。ほんの小さな、一見無害に思える行動が、結果として大勢を滅ぼす潮流となることもある。

 愚かな自尊心は判断を鈍らせる。激情に任せて、血で壁にこう書きなぐるのだ。「モラグ・トング」だと。それは大きな声となって世界中に響き渡り、我々は規律も法もない冷酷な殺人鬼と呼ばれるようになった。

 常に潜み隠れて動いていたトングが、突然衆目に晒されることになった。奴らは我々を闇から光の下へと引きずり出すのを望んでいるのだ。我々は更に深く、闇へと身を隠した。契約は少なくなり、仕事も小規模になった。大家の貴族の暇つぶしとして使い走らされた。我々は耐えた。

 そして、我々は服従した。忠実であり続けた。どれほどの困難に直面しようとも、命を賭けて守ると誓った信義に背を向けはしない。世の全てが我々を見捨てたとしても、それは変わらない。

 導き手達は我々に囁きかける。忍耐強くあれと。我々の正義の手が今一度、世界を掌握する日が必ず訪れると。押し寄せる闇はやがて、世界を覆い尽くすだろう。

 モラグ・トングは、再び必要とされる。必然の存在となる。
 
 だが私は老い、かつての力を失ってしまった。ヴヌーラへの旅の準備をし、若い者へ我が任を譲らねばならない。経験と思慮がまだ浅い者へと。私の息子と娘もやがて剣を取るだろうが、我々の偉大さを未だ知らないのだ。彼らがモラグ・トングの新たな礎を築いていかねばならない。

 戦の闇が訪れ、何人たりともその怒りからは逃れられない。

 モラグ・トングは、耐え忍んできた恨みを忘れてはならない。備えねばならない。

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トング(Tong)ダンマー語でギルドの意

あわせて読みたいのが『光と闇:死の同士たち』(スカイリム図書館さんリンク
この本に出てる、壁に血でどうこうという記述はレマン皇帝暗殺の話ですね。
そしてヴヌーラ島に引退した工作員を送るって話も。もしかしてこの手紙を書いたのはVirianさんだったりして?